自然と人との調和を目指しています

地域に密着して連携

社会問題となっている放置竹林を資源化して再利用するという「竹林再生と新産業創生プロジェクト」を進めています。



私たちは、世界的に木材資源の枯渇が進む中、これまで目を向けられなかった「竹」に注目。
環境整備と産業創生、雇用拡大を生む事業を推進しています。

    

竹は太い部分は集成材として利用することで、美しく丈夫な建材を作ることができ、日本の木造家屋の壁材、床材はもとより柱や調度品、家具に至るまで利用できます。

国内生産をすることで集成材は、建材以外でもトラックの荷台など特殊なサイズや形状に対応でき、用途に合わせた接着剤や防腐処理、撥水剤の注入により弾力、硬度、耐腐食といった性能と国内基準に合致した環境安全性を確保します。
  

集成材に使わない部分は、粉砕してシリカの抽出、道路の舗装資材、飼料肥料、繊維、紙製品の原料、バイオマス燃料など、竹は捨てるところがありません。

林業木材はその生育に4080年が必要ですが、竹林は45年で再生するという驚異的な天然資源です。


放置竹林といえども、数年後には再び資源として活用するためには「人の手で間引く(間伐)作業」が必要です。
竹を切るための専用のチェーンソウを使い、足場を固めながらいざ傾斜地へ。搬出しやすい方向へ切り出して枝打ちをします。
機械音を低減させる「イヤーマフ」山間部でも目につきやすい「オレンジヘルメット」チェーンソウ用防護前掛け「チャップス」
といった装備で身を固めたスタッフ。もちろんグローブやブーツ、安全帯や枝打ちの鉈なども必需品でサバゲーさながらです。



大多喜町の青空のもと、竹林事業のスタッフ住居を準備しています。
傷んだ「かやぶきの屋根」も自らがこの通り補修します。これぞ地域に根差した事業ならでは。


    

現場へ大型のチッパーを持ち込み、その場で粉砕。太い部分も細かい枝や葉先もあっという間に粉々になります。消臭効果のある竹は家畜の飼料に混ぜると糞尿の消臭に。牛糞などに混ぜて発酵させると肥料になります。3番目は小型のチッパーです。4番目、休憩時間はチェーンソーのメンテナンスです。






放置竹林の現状

日本全国で社会問題化している放置竹林問題。あまり知られていませんが厄介者の竹林被害と考えず、竹の成長の早さや竹の強靭な繊維、含有する成分等の特性を最大限利用することにより、新たな森林資源としての竹の有用性を見出す研究をしています。

» 千葉県放置竹林対策の手引き

地域の活性化と自然との調和

停滞する国内林業の活性化と新たなマーケットの創造をし、地域創生につながる事業化推進を目的としています。

» 竹の利用についての説明

地域住民、地方自治体と協調

自治体はもちろん林業従事者、各種の意匠を持つ地元企業、流通大手企業等の協力のもと、国への政策提言をおこないながら実証実験を含む研究を進めています。

»行政との連携

新産業の創出と活用方法の研究

未利用の森林資源としての竹の有効活用による新産業の創出・全国に広がる放置竹林の管理竹林化と管理方法の研究・竹の成分および繊維等を利用した新素材の研究をしています。

» 竹粉利用に関して

研究内容および事業目的

   

竹を利用した集成材製造ならびに建材(集成材)の規格化の研究および事業化

竹の加工時に産出される副産物の畜産業及び農業向けの製品(飼料等・液肥・肥料等)開発

竹の加工時に産出される副産物の舗装用材の製品化の研究

竹の成分を利用した製品(シリカ等)の製造ならびに製品化

   

未利用の森林資源としての竹の有効活用による新産業の創出に関する研究

全国に広がる放置竹林の管理竹林化と管理方法の研究

» 詳細を確認する